2013.12.16

いろんな所で人気の思い出ぽん!ですが、
12月16日(月)に、新しい曲が出ます。

「わたしのすきなもの」というタイトルで、
ねこを飼っている方に向けての歌です。
実は、未来のアルバム構想の具現化に向けて
作られた第1作で
その後の「おれ、ねこ」など4曲の流れを作った曲です。

ブルースっぽい曲想と、あるサプライズが魅力の「わたしのすきなもの」。
ねこを飼っているみなさんには、
是非、試していただきたい体験です。

佐藤 雅彦 

アイコン
「わたしのすきなもの」 アプリ

価格:¥200
→ iTunes Store へ

2013.11.27

──大切な写真を、ただのデータにしてしまわないために

2008年から始まった、あるプロジェクトが、いよいよ現実に姿を現しました。
そのプロジェクト名は「未来のアルバム構想」と言い、
現実に現れた姿は『思い出ぽん!』というアプリです。

「未来のアルバム構想」とは、キヤノン(株)総合デザインセンターの映像表現先行研究チームと、ユーフラテスと私とで、5年前に行った「これからの写真の在り方」を考えるプロジェクトです。
別の言い方をすれば、デジタル写真が生む新しい価値を追求したプロジェクトで、銀塩写真を懐かしむといったものではなく、デジタルだからこそできる事を考えの基本にしました。

かつては、どんな家庭でもアルバムは宝物でした。そこには、延々と続く時間の流れの中、この広い宇宙の片隅に、確かにひとつの幸せがあったことが示されていました。
2011年の震災の後、瓦礫の中を一枚の写真、一冊のアルバムを必死で探す人々の姿が目に焼きついています。私たちにとって、家族や友人の写真やアルバムは、そのくらい大事なものです。

しかし、写真の撮影・記録方式が光学からデジタルへと変化し、大量に写真を撮ることも保存することも可能になる一方、アルバムで写真を残すということが難しくなってきました。私たちが扱える量をはるかに超えるようになったからです。どのように写真を収納すればいいのかという、「ストレージ問題」が発生したのでした。
そして、コンピュータやハードディスクが、そのデータの保存場所になってしまいました。

それにつれて、家族や親戚や友人が集まった時に、みんなでアルバムをじっと見て感慨にふけるということが次第に少なくなってしまいました。(もちろん、データを送れば、アルバムを作ってくれるサービスはあります。しかし、なぜかそのアルバムは、かつてのアルバムのような価値を持ち得ないのも事実です。)

そこで、生まれたのが、この「未来のアルバム構想」でした。
そして、未来のアルバム構想の中のひとつのアイデアが、
「歌のテンプレート/歌のアルバム」というものでした。

アルバム(album)とは、そもそもalbus(白い)というところから石灰を表し、そこから白い掲示板、さらには「掲示板」から「大切なものを貼る」という意味に転じたと言われています。未来のアルバム構想の「歌のアルバム」では、大切なものを貼る対象として、「紙」ではなく、「音」にしているところが最大の特徴です。
この「歌のテンプレート/歌のアルバム」が、新しい価値であるかどうかを世の中に投げかけたのが、3年前に登場したテレビ番組・0655での「ねこのうた/いぬのうた」でした。
プロのカメラマンではなく、視聴者が撮った飼い猫や犬の写真は、はたしてみんなが見て楽しめるもの(=album)になるのか、という試みでした。
結果は、番組一の人気コーナーになるほどの手応えや、番組全体の視聴率として返ってきました。一枚一枚の写真には、飼い主ならではの距離感や関係性、日々の暮らしが写っていて、我々にとって、写真とは本来こういうものだということを示してくれたのでした。

このような長い過程を経て、「未来のアルバム構想」を構想だけに終わらさず、具現化しようという流れが生まれ、キヤノンマーケティングジャパンや、NHKエデュケーショナルの方々の並々ならぬ努力によって、この度、世の中に、iPhoneアプリ・iPadアプリとして登場することになったのです。

登場時は、0655の人気曲である「おれ、ねこ」「あたし、ねこ」「わが輩は、犬」「わたし、犬、いぬ」の4曲ですが、順次、オリジナルの曲も増えていく予定です。
そちらも、とても楽しくて、そして、心に訴える音楽になっています。 楽しみにしてください。

この「思い出ぽん!」で、写真との新しい関わり方を体験し、
写真というものが我々に与えてくれる喜びや感傷を感じ取っていただけたら幸いです。

「未来のアルバム構想」スタッフを代表して
佐藤 雅彦 



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今、現在、リリースされている曲は以下のようになっています。
ひとりでも多くの方に楽しんでいただけるように低い価格設定にしてくれています。

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「おれ、ねこ」 アプリ

価格:¥200
→ iTunes Store へ

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「おれ、ねこ」 アプリ (おためし無料版)

価格:無料
→ iTunes Store へ

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「あたし、ねこ」 アプリ

価格:¥200
→ iTunes Store へ

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「わが輩は、犬」 アプリ

価格:¥200
→ iTunes Store へ

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「わたし、犬、いぬ」 アプリ

価格:¥200
→ iTunes Store へ

◎互換性: iOS 5.1 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。
iPhone 5 用に最適化済み。

※ 端末のメモリの空き容量が少ないと正常に動作しない場合があります。動作が極端に遅い、フリーズしてしまう、などの時にはバックグラウンドで動作しているアプリを終了させてから使用すると正常に動作する場合があります。

2013.11.12

平成25年 秋の紫綬褒章をいただくことになりました。
一昨年の芸術選奨の時も、そうでしたが、
思いもよらないことで、大変に驚いています。
毎日、どのように表現したら他に伝わるのか、という
教育方法・表現方法のことばかり考え、実験してきました。
そして、今日も今日とて、それをやります。

いままで、一緒にものを考え、作ってきた皆さんに、
心からの感謝の意を表します。
本当にありがとうございました。

平成25年11月 佐藤 雅彦


・下記のURLにて、この秋の褒章の記事を読むことができます。
(普段、あまり取材を受けることはしてきませんでしたが、
今回は、思い切って、NHKの朝のニュース「おはよう日本」の取材を受けました。)
朝日新聞の記事↓
http://www.asahi.com/articles/TKY201311020001.html

NHKの記事↓
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/11/1102.html

2013.08.20

2355/0655 ソング Best!

たった5分の番組ながら、
「日本のリズムを作る」ことを目標に掲げ、
制作を続けてきた教育テレビ、0655と2355。
その目標の為には、歌の力がどうしても必要でした。

朝の0655では、これから働きに行く人、勉強しに行く人へ、一日を元気に始められるよう、エールを送る歌。
夜の2355には、ゆったりとした気持ちになれるよう、一日の終わりをおだやかに過ごすための歌。
今の日本に向けて、一曲一曲みんなで魂を込めて作りました。

そして番組を始めてから3年半、とうとう一枚のCDが完成しました。
細野晴臣さん、小泉今日子さん、デーモン閣下、真心のYO-KINGと桜井秀俊さん、松本素生さん、木村カエラさん、蛍原徹さん、松尾陽介さん、土屋伸之さん、ブラックマヨネーズ小杉さんと吉田さん、加藤千晶さん、松田幸一さん、笹倉慎介さん、くじらの杉林さん、伊東ゆかりさん、中尾ミエさん、(書き出すと本当に凄いメンバーです……、)それから、歌のあちこちに友情出演してくれている加藤秀人さん、作曲・編曲の堀江由朗さん、栗原正己さん、そして、番組の音楽監督でもある、近藤研二さん。
この3年半の間で、おひとり、おひとりにこの番組の主旨を話して、理解してもらい、力を出してもらいました。
聴き出すと、次から次に現れる歌の魅力に圧倒されます。
厳選盤ということで、全部の曲を収録することは叶いませんでしたが、それでも30曲近くになりました。

中に入っているブックレットは、かわいくも気が利いてる装幀で、
1ページ1ページ、番組を制作している者ならではの作りになっています。
デザインは、ユーフラテスの貝塚智子が担当しました。
ブックレットにはもちろんのこと、ジャケットの思わぬところに、こっそりトビーも登場しています。
どうぞお楽しみに。

スタッフを代表して 佐藤 雅彦




『 2355/0655ソングBest!』

1 0655コール       0655鳥
2 朝が来た!         真心ブラザーズ
3 おれ、ねこ         松本素生
4 忘れもの撲滅委員会     蛍原 徹/松尾陽介/土屋伸之
5 わたし、犬、いぬ      加藤千晶
6 アルデンテの唄       加藤秀人
7 2度寝注意報発令中!    蛍原 徹/松尾陽介/土屋伸之
8 これを知ってると
   いばれるの唄「首都編」  松本素生
9 進め!よんきびう隊の歌   よんきびう混声合唱団
10 レタスレタス        木村カエラ
11 クランベリーの赤い実    松田幸一
12 電車で化粧はやめなはれ   ブラックマヨネーズ
13 がんばれweekday      tomoko
14 0655コール       yo-king
15 なんとなくちょっと
      ハッピーステップ  杉山彦々
16 きたー!
   チームにょろにょろの歌   にょろにょろ合唱団2013
17 toi toi toi !!         デーモン閣下
  - - - - - - - - - - - - - - - - -
18 2355氏、帰る
19 2355コール          細野晴臣
20 三日月ストレッチ       小泉今日子
21 顕微鏡で覗く世界(ミカヅキモ)笹倉慎介
22 アマモリズム         木村カエラ
23 プカプカたこ         杉林恭雄
24 夏だ!チームカブトムシの歌  カブトムシ選抜合唱団
25 のりこえるの歌          真心ブラザーズ
26 つぼ押しの歌         伊東ゆかり
27 エラトステネスの篩      中尾ミエ
28 眠れ ねこ ねこ         近藤研二
29 うちへ帰ろう         小泉今日子
30 あしたは土曜日        近藤研二

レーベル:日本コロンビア
発売日:2013年8月21日
価格:2,310円

HMV
TOWER RECORDS
新星堂
Amazon

2013.04.04

NIMS(National Institute for Materials Science 物質・材料研究機構)という日本が世界に誇る研究機関があります。その名の通り、物質・材料の基礎研究や新素材・新技術の開発などをトップレベルで行っています。1500名近い研究者・職員の方が、日々、最先端の研究に勤しんでいます。例えば、昨今は、名前だけはポピュラーになってきているレアメタルやナノチューブやネオジム磁性体などの研究と開発なども牽引してきました。電気自動車なども、その心臓部であるモーターの最重要素材である磁性体も材料研究がなかったら、生まれてなかったと思われます。
ユーフラテスと私は、そのNIMSと一緒に、これから科学映像を作っていこうと考えています。

物性研究や新素材開発は、とても面白い分野です。面白いだけでなく、私たちの生活に大きな影響を与えてくれます。しかし、こんな面白い、しかも大切な分野が、そもそもあるんだということを多くの人は知りません。特に、本当はこういうことに興味がある若い人たちが、その存在を知らないがために、自分の進むべく路のひとつに挙げていないのが、とてもくやしいことです。日本は、この分野では世界を引っ張る役目でした。日本製品の優秀さもこのような分野が強く支えてきたのです。

そこで、科学映像を作ろうと考えたのです。
この物質・材料研究という領域がどれほど面白いものであるか、また可能性を秘めているものかということを伝えたいのです。

試しに、「超伝導現象」をテーマにひとつの映像を、
NIMSの研究者の方々と作ってみました。
是非、ご覧になってください。かっこいいですよ。

佐藤 雅彦
NIMS ID 未来の科学者たちへ #01

実験映像は、上の画像をクリックするか、
こちらのリンク → NIMS新ウェブサイト 「材料のチカラ」
から見ることができます。

実験デザイン  石川将也(トピックス研究員)
        山本晃士ロバート(ユーフラテス)

実験装置制作  小森和範(NIMS)
実験映像制作  石川 将也(トピックス研究員)
        山本晃士ロバート(ユーフラテス)
        時田亜希夫(ユーフラテス)
広報担当    小林隆司(NIMS)
WEB制作担当 上野勝義(NIMS)

監修      佐藤雅彦

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